こんにちは!
今回はクーラーキャッチャー架台の組み立て方と、その後の設置についてもご案内します。
写真だけ見ても要領をつかめると思いますので、ぜひ最後まで見ていってください。
クーラーキャッチャー架台とは
クーラーキャッチャー架台とは、エアコン室外機やエコキュート室外機を設置するための架台のことです。
これは、室外機を地面から高く設置することによって、室外機の効率的な動作を確保し、同時に地震や洪水などの自然災害から室外機を保護することができます。
また積雪地域で設置する場合にも有効です。積雪地域では、室外機に積雪がかかることによってエアコンの効率が低下したり、凍結したりすることがあります。
クーラーキャッチャー架台を使用することで、室外機が地上から高く設置されるため、積雪による影響を受けにくくなります。
ただし、クーラーキャッチャー架台には、様々な種類があり、エアコン室外機のサイズや重量、設置場所の条件に応じて選択する必要があります。
使用部材
【平地高置・二段置用(C-WZJ-L2)】
【防雪屋根(C-RZJ-L2)】
【防雪パネル(CE-RZJ-BPL)】
・防雪屋根を取り付ける前提の組み立て方となります。
・C-WZJ-2・C-WZJ-LL・C-WZJ-LHなど、サイズ違いの架台と組み立て方の違いはありません。
必要な工具と材料
【組立に必要な工具】
- インパクトドライバー(あると便利)
- インパクトドライバー用六角ソケット13㎜(あると便利)
- スパナ13㎜
【設置に必要な工具と材料】
組み立て手順
平地高置・二段置用(C-WZJ-L2)
まずは、平地高置・二段置用(C-WZJ-L2)の組み立て方をご説明します。
【架台・手順1】
はじめに、架台の柱となる部材4本を取り出し、その足の部分のボルトをスパナ13㎜やインパクトドライバーとインパクトドライバー用六角ソケット13㎜で緩めて90°向きを変える。
架台を運ぶ際や設置する際に、足が遊んでいるとスムーズにいかないので、ボルトは軽く締めておく。
4か所すべて向きを変えたら、下の写真のように足のナットが地面側になるよう並べる。
【架台・手順2】
架台の枠となる短い方のフレームを4本取り出し、下の写真のよう柱の上に並べる。
次にボルトを上から通し、下からナットで締める。
あとから長いフレームを入れるため、ナットは締めすぎず、下の写真のように緩めておく。
それと、ボルトは上からのみで、横からはまだ入れません。これもあとから長いフレームを入れるためである。
※ボルトを通す際は、柱の孔に左右同じくボルトが入っているか気をつけましょう。
※フレームの位置は、障害物がなければ(窓にかかるなど)上段は一番上、下段はお好みで大丈夫です。
【架台・手順3】
短いフレームを全て組み終わったら、長いフレームを4本取り出し、近くに並べる。
先ほど組んだ二組のうち一組を片手で立ち上げ、もう片方の手で長いフレームを、柱と短いフレームの間に上から差し込む。
次に、この状態を片手でキープしつつ、もう一組を立ち上げ、押さえていたフレームを同じく差し込む。
この要領で、柱が倒れないよう、長いフレーム4本を差し込んでいく。
※長いフレームの1本には、注意書きのシールが貼られています。それを正面の一番上にしておくて親切かもしれません。
長いフレームを全て差し込んだら、下段の枠と柱を固定する孔に、内側からボルトを通してナットで締める。
下段のナットは、緩みがないようしっかり手締めしておく。
※本締めではない理由は、架台を設置したあとのタチ(垂直)を見るためです。
上段は、長いフレームと短いフレームを固定する部分のみボルトナットで締めておき、側面の短いフレームと柱を固定するナットは、あとから防雪屋根取り付けのために、そのまま緩めておく。
ここまで6組のボルトナットが残っているが、あとから使うため取っておく。
※ちなみに、長いフレームと短いフレームを固定するボルトナットは、上段下段とも本締めしても問題はありません。
※ボルトナット2組残っていますが、振り止め用なので、使う場合のみ取っておきましょう。
防雪屋根(C-RZJ-L2)
【屋根・手順1】
屋根の柱となる部材4本(短い柱2本、長い柱2本)を取り出す。
防雪屋根(C-RZJ-L2)に付いてくるボルトナットは、まだ使いません。
短い柱は架台正面、長い柱は背面、柱の向きは、斜めに空いた孔が前後になるように取り付ける。
屋根の柱には、架台にナットが付いたままでも引っ掛けられるよう、大きい丸孔が開いているため、先ほど組んだ架台の緩めていたナットに引っ掛ける。
※屋根の柱の高さは、設置する室外機によって変えます。
屋根の柱4本引っ掛け終えたら、平地高置・二段置用(C-WZJ-L2)で残っているボルトナット4組を、上段フレーム全てに、内側からボルトを通してナットでしっかり手締めする。
※ここからは全てガタツキがないように手締めする。
【屋根・手順2】
防雪屋根(C-RZJ-L2)に付いてきた、六角ボルト・ワッシャー・ナットを取り出す。
六角ボルト・ワッシャー・ナット、合計8セットを、先ほど屋根の柱を固定したボルトナットからなるべく離れた位置(屋根の柱の一番下など)に、内側からワッシャーと一緒に六角ボルトを通し、外側でナットをしっかり手締めする。
【屋根・手順3】
六角ボルトナットを全て手締めしたら、屋根を上から被せる。
そして、防雪屋根(C-RZJ-L2)に付いてきた残りのボルトナット8組を、内側からボルトを通し、外側でナットをしっかり手締めする。
※ここまでで防雪屋根(C-RZJ-L2)に付いてきたボルトナットは全て使い切ります。
防雪パネル(CE-RZJ-BPL)
【防雪パネル・手順1】
防雪パネル(CE-RZJ-BPL)に付いてきたボルトナットを取り出す。
背面の一番上の孔2ヶ所に、内側からボルトを通し、ナットを軽く締めておく。
【防雪パネル・手順2】
背面用の防雪パネルの上の爪を屋根の中に入るように斜めから差し込み、そのまま倒しながら先ほど付けておいたナットに引っ掛ける。
しっかり引っ掛けたことを確認し、6カ所全てナットを手締めする。
【防雪パネル・手順3】
背面用の防雪パネル同様、先に側面の一番上の孔2ヶ所に、内側からボルトを通し、ナットを軽く締めておく。
そして、側面用防雪パネルの上の爪を屋根の中に入るように斜めから差し込み、そのまま倒しながら先ほど付けておいたナットに引っ掛ける。
しっかり引っ掛けたことを確認し、6カ所全てナットを手締めする。
ここまでで防雪パネル(CE-RZJ-BPL)に付いてきたボルトナットは使い切ります。
※側面用防雪パネルを付ける前に、室外機を架台にセットしておいた方が側面用防雪パネルを付けた後より楽です。
あとは、室外機を乗せるための部材を、室外機の足の幅に合わせて取付し、キャッチャー架台の組み立ては完了です!
以上、キャッチャー架台の組み立て方の手順をご紹介しました。
何か分からない点がありましたら、いつでもお気軽にご質問ください。
キャッチャー架台の設置のコツ
次は架台を組んだあとの設置の話になります。
【設置・手順1】
まず、架台は転倒しないように固定しなければなりません。
写真では、コンクリート用アンカーボルトで地面に直接固定していますが、これにはドリルや下孔をあけるキリも必要になるため、工具がない方は、コンクリートブロックに固定用のボルトを取り付けられる『タイガーベース』という便利なものをオススメします。
『タイガーベース』の設置方法は以下に示します。
- 最初に、タイガーベースを設置する場所の地面を角スコップで平らにし、地面を固める。
- 次に、その上にコンクリートブロックを設置する。高さを調整するために砕石を下に敷くと便利です。
- 設置した2つのタイガーベースが、同じ高さであること、水平であることを確認する。
以上が、コンクリートブロック『タイガーベース』の設置方法です。
設置前に必ず地面を固めましょう。
さらに架台を安定させたい場合は、セメントをタイガーベースの下や横に流すことで、より安定したタイガーベースを作ることができます。
【設置・手順2】
設置したタイガーベースに架台を固定させる。
タイガーベースのレールにボルトを通し、架台を乗せ、ナットで締める。
ナットのサイズは17㎜なので、17㎜のスパナを使用する。
【設置・手順3】
架台の足をしっかり固定したら、架台のフレーム枠に水平器を乗せ、一番高い足からナットを本締めする。
そこを基準に、バール(てこ棒)を架台と足の間に挟めながら水平にする。
【設置・手順4】
架台の水平を確認したら、タチ(垂直)を見ていく。
L字の柱に水平器を当て、タチを確認したら、同じ柱の水平器を当てていない面の縦全てのナットを本締めする。
この繰り返しで全てのナットを本締めし、最後に締め忘れがないか確認する。
これで作業は完了です。
みなさんの役に立てると幸いです。