コロナの温水式暖房システム関連部材に、3回路用ヘッダーや4回路用ヘッダーというものがありますが、今回はそのヘッダーについてあるコックアッシーの取り換え時の注意点についてお話します。
なぜ取り換えることになったかというと、下の写真の四角で囲んだところから不凍液が漏れ出て、コックアッシーに取り付けてあるアクチュエーター(熱動弁)に流れていき、漏電するという事例があったからです。
最初はヘッダーごと取り換えてしまわないといけないのかと思いましたが、単品で部品があるということと普通のねじ込みだということで苦労することはないなと安心していました。
いざ取り外そうとしてみると、ねじ込みを緩めるところまではすんなりいくのですが、なかなか取れないのです。
中で引っかかってる?寸法がぴったりすぎて丁度いいところじゃないと取れない?などと考えながら優しく動かしながら引っ張っていたのですが取れない。
もうこれは力ずくで取るものなのだと思い、思い切り引っ張ると、スポンッと何かが抜ける音とともにコックアッシーが取れました。
取ったコックアッシーを見てみると、ゴムが付いていない。
ヘッダーをのぞき込んでみると、ゴムが残っている。
下の写真の四角く囲んだところがヘッダーの中に取り残されてしまったのです。
これはまずいと思い、細いマイナスドライバーや細い六角レンチで取り出そうと試みましたが、作業しづらい場所にヘッダーが取り付けてあることもあり、ゴムを見失ってしまいました。
なんとかヘッダーを外さずにゴムを取り出したいと思い、次はメイン配管を外して横から取り出せないかチャレンジしてみました。
結果はご覧の通り、ヘッダーの端ならなんとかなったかもしれませんが中間だと取り出すことは不可能です。
あきらめてヘッダーを外しました。
水を流してゴムを穴付近に止め、さきほどの細い工具でちょこちょこと掻き出すことで漸く取り出すことができました。
ピンセットがあったら、もうすこし楽に取り出せたかもしれません。
まとめ
コックアッシーのゴムがヘッダーに取り残されてしまった場合
・ゴムが見えている場合は、ピンセットで慎重に掴みましょう。
・ゴムを見失ってしまった場合は、ヘッダーを外し作業しやすい場所で取り外したほうが早いです。